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Amazon が提供する CDN である CloudFront は、EC2 以外の他社サーバーに対しても利用可能

2016年12月27日 

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CDN って何?

CDN (Content Delivery Network) とは、サーバーが応答不能になるようなアクセスがあったとしても、サーバーの代わりに、キャッシュされたコンテンツを応答してくれるサービスです。

例えば、どんな時に役に立つの?

  • 1.ニュースサイトに掲載されたり、テレビ自社商品が紹介されたりして、急激にPVが増えた
  • 2.キャンペーンを実施したところ、話題になり、急激にPVが増えた
  • 3.凝ったページを作ったところ、ページの容量(ファイルサイズ)が大きくなり、サーバー1台では、配信に問題があるケースが出てきた。

こういった場合、普段はそれほどアクセスがないため、サーバー1台だけで運用していたところに、想定外の量のアクセスがやってくることになり、サーバーが応答不能になってしまいます。

サーバーの台数を増やして対応することも考えられますが、いつ来るか分からない大量アクセスに備えて、普段から何台もサーバーを用意しておくのが厳しい場合に、CDN 利用しておくことで、突発的なアクセスに耐える構成を持つことが可能です。

EC2 ではなく、他社サーバーを利用する理由

本来であれば、AWS のサービスを利用する場合は、CloudFront + ELB + EC2 という構成になると思いますが、CloudFront + 他社サーバーとすることで、いくつかのメリットがあります。

1.既存のサーバーのコンテンツを、EC2 に乗せ換える必要がありません。 (*1)
2.社内の規定で、クラウドサーバーが利用できないケース対応可能。
3.EC2 に対応している、OS のミドルウェアアップデートや、脆弱性診断対応などをしてくれる MSP サービスが、専用サーバーに比べて高い(気がする、安くて安心できるところが見つけられてないだけかも)

*1 コンテンツを動的出力しているようなサイトの場合、若干の改修が必要になる場合もあります。

CDN を使うと他にもメリットがあります。

例えば、WordPress で作られたサイトが肥大化するなどで、応答性能が低下してきたなどの場合、DBチューニングやサイト構造の見直しに手間(お金)をかけるくらいなら、CDN に応答させた方が手っ取り早く問題が解決できるかもしれません。

また、CloudFront は、一部の海外にもエッジサーバー(閲覧者の近くに配置されたサーバー)があるため、海外からのアクセスも高速化可能です。日本にサーバーを置いて、海外からのアクセスは、CloudFront を経由させれば、レイテンシ改善が見込めます。
Amazon CloudFront グローバルエッジネットワーク

CDN も万能ではないので、注意が必要なこともあります。

CDN は、キャッシュされたコンテンツを配信するサービスなので、サーバーのコンテンツを更新しても、指定したサイクルでキャッシュがクリアされるまで、古いコンテンツが配信され続けます。これを、回避するためにはパージという処理を行う必要があります。

動的コンテンツ、例えば問い合わせフォームなどは、キャッシュさせると静的ページとして扱われてしまうため、そうならないように、サーバーへの直接アクセスになるように設定します。つまり、動的コンテンツは、キャッシュできないため、CDN の恩恵を受けることができません。

サーバーの設定は、少し変更する必要があります。主には、ドメインと DNS 関係の設定です。この設定変更に合わせて、プログラム変更が必要になるかどうかは、調査が必要になるケースがあります。

さいごに

CDN も、万能ツールではありませんが「時々アクセス集中でサーバーが応答不能になる」「アクセスは少ないが、サーバーの応答性能が下がっている」といったことにお困りの方には、よい解決策になる可能性があります。

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この記事を書いた人

  • よっしー

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    ディレクター (東京支社)

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    (東京支社)

    田畑では愛車トラクターを乗りこなし、米も作る農家が本業というIT系ファーマー、いや、ファーマー系エンジニア? こだわりのあるモノ作りが得意。野菜とWEBの旬な情報はお任せ! 新しい技術やサービスは、まず自ら使ってみる事をモットーにしているプロジェクトマネージャー。WEB制作だけではなく、ネットワーク/サーバー、システム開発まで幅広く網羅。

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