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カルチャー

【世界が注目】進化する絹織物産地、京都丹後の工房をオンライン訪問

2021年02月02日 

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今回、フューチャースピリッツが毎年協賛しているDESIGN WEEK KYOTOのオンライン工房訪問についてご紹介します。

DESIGN WEEK KYOTOは京都のモノづくりの現場をオープンにし、人との交流を促進することで新たなモノやコトを創出することを目的としています。12月に行われたオンラインイベントで丹後地域のモノづくり現場を訪問し、今まで知らなかった素材や技術に出会ってきました。

 

今回のイベントについての説明

 

海外クリエイターを対象にした工房訪問

DESIGN WEEK KYOTOでは距離に関係なく交流が可能なオンラインでの工房訪問・交流に取り組んでいます。

今回は、台湾クリエイター対象のオンライン工房訪問に特別参加させていただきました。

参加した台湾向けの「オンライン工房訪問」はKYOTO KOUGEI WEEK 実行委員会(※)が主催し、(一社)Design Week Kyoto 実行委員会が企画・運営しています。

(※) 京都府内の伝統工芸・ものづくり関係団体で構成され、京都府が事務局を務めています。

 

DESIGN WEEK KYOTOとは?

DESIGN WEEK KYOTOは京都のモノづくりの現場をオープンにし、国内外から訪れるさまざまな人との交流を促進することで、新たなモノやコトを創出することを目的としています。
毎年、現場訪問やセミナーなどを実施して現場で働く職人との交流の場を作っています。

 

京都府の丹後地方はアジア有数のシルク織物の産地

京都府の丹後地方は、日本三景 天橋立や美味しいカニなどで有名ですが、アジア有数の絹織物産地でもあります。歴史も古く1300年以上前から絹織物が作られ続けており、類を見ないしなやかさと、多彩な風合いが特徴の丹後シルクが有名です。
着物に用いられる生地はもちろん、洋服やインテリアなど今のライフスタイルに合わせた用途にも展開されています。

 

3つの工房へ訪問

今回は3つの工房へオンラインで訪問し、職人と海外クリエイターの交流現場に参加しました。
Zoomを使い、イベント中は常にチャット機能を使って質問できる形式でイベントは進行していきました。当日の丹後地方は雪が積もるぐらいの寒い日でしたが、暖房のついた暖かい自宅でのオンライン訪問でした。

 

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株式会社ワタマサ

まずは株式会社ワタマサの工房に訪問しました。
大正7年に創業し、丹後ちりめん独特の技術である3000回転以上の撚り糸や織り、加工技術を駆使して光沢や透け感などが異なる多種多様な生地を生み出しています。
丹後ちりめんとは丹後地方で横糸に強撚糸を使用して織られ、丹後で精練加工を経ることで生地表面にシボと呼ばれる凹凸が生まれる、後染め織物の総称です。株式会社ワタマサでは、他にも先染めの織物も手掛けています。

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工房では34 台の織機が稼働しており、職人らの手によって生地が生み出されているそうです。
1cmに横糸67本(通常の物だと30本ぐらい)の高密度素材を作成可能で、台湾の参加者からも「すごい」というチャットの書き込みが。

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他の国からの需要もあり、中国やオーストラリアでもワタマサで製造した生地を使って商品化もされています。
技術の追求には上限はないということで、常に新しい生地を生み出し、新しい提案をされているとのこと。
今回はちりめんの生地を使った名刺も見せてもらいました。
この生地はシール状になっていて、いろいろな物に貼れるということで用途としてはお酒のラベルなどを想定しています。
参加者からは「名刺を通して、絹の手触りを伝えることはすばらしい」という声もあがっていました。

ホームページ : 
http://www.watamasa.jp/

クスカ株式会社

2社目の訪問はクスカ株式会社です。
染め・商品完成まで、すべてハンドメイドにこだわった商品を作っている会社です。
着物の需要が低下する中で手織り商品に1本化し、高品質のネクタイやストール、マフラーをオリジナルブランドで商品化しています。

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「昔の織り技法で今のライフスタイル」をコンセプトに糸作りから染め・手織り商品完成まで全て職人の手仕事にこだわった物作りを目指しています。
工房には20台の手織機があり、世界的にも手織りだけの工房は珍しいそうです。
手織機で作った生地の特徴としては、職人が手織り機で空気を入れながら織るため、生地が立体的になり、光の当たり方で見た目が変わります。

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この生地を使ったマフラーは空気を含んでいるので暖かく、風合いはカシミアを超える物に。
職人一人が織れる生地は1日でネクタイ2,3本、マフラーに関しては1本分とこだわりがいっぱい詰まった製造現場に、台湾の芸大生や仕事中にこっそりイベント参加している人からも熱心な質問があがっていました。
オリジナルブランドの商品はユナイテッド・アローズや百貨店で販売され、海外でも販売されています。今後はレギンスやマスクの商品展開にも力を入れていくそうなので、気になる方はオンラインストアをチェックしてみてください。

ホームページ : https://www.kuska.jp/

宮眞株式会社

3社目の訪問は宮眞株式会社です。
生地の開発に主眼を置きながら、服地と和装小物の生地を織っています。服地の20%が海外向けに作られているそうです。

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絹にとどまらず合成繊維や複合素材など常に新しい素材を探し求め、他にない生地を開発しています。
シルクと和紙をブレンドする独自技術を開発し、糸が織物になるまでを全て自社で設計されているとのこと。縦糸にシルク、横糸にシルクと紙を組み合わせた生地は非常に軽く、湿気を吸い込んで外へ逃がせるのが特徴です。

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多種多様な生地の紹介に参加者の方々から、生地の美しさや細やかな技術に関する感嘆の声があがっていました。

これからはアパレル以外の分野にも生地を提供していきたいともお話されていました。

ホームページ : http://www.tango-miyashin.com/

 

今回3社の工房を訪問して、台湾の参加者からは「日本に直接行きたい」「生地に触りたい」という声が最後にあがっていました。たしかに、職人の生地に対するこだわりを知ると一度はこの生地を触ってみたいと思わせる感動があります。
あまりに感動したのか、質問だけではなく自分が作っている商品を紹介するクリエイターも!
どの工房もオンライン訪問の最後には、現場で働く職人と海外クリエイターとの熱い交流の場になっていました。

現在DESIGN WEEK KYOTOでは、2月のメインイベント開催に向けて、さまざまな職人との対談動画をホームページで公開されています。刀剣女子必見の刀工やTV番組で密着撮影された京竹工芸の職人など、多種多様な対談動画が公開中です。ぜひ一度ご覧ください。

 

DESIGN WEEK KYOTO
2021年2月21日(日)から2月28日(日)開催予定
ホームページ : https://designweek-kyoto.com/

フューチャースピリッツはDESIGN WEEK KYOTOに協賛しています

フューチャースピリッツは、ITを通して人々の豊かな明日をつくるために数々のITサービスを届けています。
私達の創業の地で現在も本社がある京都。
京都の地域産業の活性化に向けた活動をしている、DESIGN WEEK KYOTOに協賛し、オンラインでの活動をスムーズに行えるよう、サーバーやメールフォーム作成サービスを提供しています。

・メールフォーム作成サービス「フォームメーラー」
https://www.form-mailer.jp/

・サーバーホスティングサービス「フューチャーウェブ」
https://www.future.ad.jp/

・フューチャースピリッツ
https://www.future-s.com/

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この記事を書いた人

  • なべどん (ゲストライター)

    なべどん (ゲストライター)

    フューチャースピリッツ マーケティングソリューション本部

    フューチャースピリッツ マーケティングソリューション本部

    京都本社周辺のランチ事情にめざとく情報の裏取りもとる情報通。あまり多くは語らない無言実行型で一見クールだが、不快にさせない上長イジリなどの一面も合わせ持つテクニシャン。 メールフォームやランディングページがサクサク作れる「フォームメーラー」のUI開発・マーケティングを担当。迷えるユーザーに最適サービスを届けるため日々、取り組んでいる。

    京都本社周辺のランチ事情にめざとく情報の裏取りもとる情報通。あまり多くは語らない無言実行型で一見クールだが、不快にさせない上長イジリなどの一面も合わせ持つテクニシャン。 メールフォームやランディングページがサクサク作れる「フォームメーラー」のUI開発・マーケティングを担当。迷えるユーザーに最適サービスを届けるため日々、取り組んでいる。

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